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おもしろい
佐藤愛子がここ数年「霊」についてよく書くようになり、「え?」と否定的に見ていたのだが文庫になったので軽い気持ちで買ってみたら・・・・・いや?、単純に言って「おもしろかった」。
さすがに佐藤愛子は作家である。
他の人間、例えば霊能者と言われる人々が書いた(とされる)本と比較すると、その内容の深さと真剣さ、読ませてくれる筆力が違う。
凄まじい霊体験には、ぞぞ?っとするほど迫力がある。
信じるも信じないも読者の自由であると書かれていはいるが、少なくとも佐藤愛子が真剣に、多くの霊能者を信じ、素直に従ったこと、そして根性と意地で必死に戦ってきたことにはまったく疑いようがなかった。
タイトルで想像するな!
この本はコメントするのが難しい。それほど内容的に深く、それも今を生きる人で例外はいないほど、すべての人間に訴えかけてくるはずである。そもそも私は霊障について「立証できないけど、ないとは言えない」立場をとってきたので、比較的スムーズに入れた。が、「それ以外の人」が多いことを最初から想定して書いたと思われるし、著者自身も当初は「それ以外」系の人だったことから、きわめて理論的に疑いを埋めていく。それも鬼気迫る展開で。これが実話というのだから恐ろしい。そして、ある意味われわれの代わりに体験し、それを作家として(これを書く使命のために作家にされたのだろう的なことを著者は言っているが)提示してくれたことに感謝すべきだろう。たんに霊を認めるか認めないかといった好奇心を対象とした本ではない。それを越えて、この荒んだ世の中に光を照らすにはどうしたらいいのかを突き詰めた、作家一生の仕事である。
人とは何か、命とは何か?
人とは何か、命とは何か?
目に見える科学の世界だけが現実なのでしょうか?
この問いに対する本当の答えはこの本にあるのかもしれません。